子宮頸がんワクチン〜プライベートがんバンク

プライベートがんバンクとは、先に述べた「樹状細胞」を貯蓄しておくようなものです。

「自家がん治療」とも言われるみたいですが、分かりやすく言うと、自分のがん組織を予め取っておき、それを利用して、再検査や記録、または自分の体に合った「オーダーメイドワクチン」を作る、というようなものです。

樹状細胞ワクチンの説明の時にも述べましたが、このワクチンは子宮頸がんのみならず、全てのがん細胞に効果が期待でき、自分の体の細胞を元に作られますので、副作用も格段に少ないのです!

更に、この樹状細胞ワクチンにも、使用方法の種類があります。

■人口抗原樹状細胞ワクチン
患者のがんに似た特徴を持つ、人工のがん抗原を利用する方法。

■局所樹状細胞ワクチン
活性化させた樹状細胞ワクチンを患者の体内のがんに直接、注入する方法。

いずれも、今現在は、保険適用ではなく、自己負担ですが、保険適用出来るように働きかける動きもあるようです。

ただ、この樹状細胞ワクチンですが、注意点も多く、手術前後の状態やがんの部位、上手く患者の細胞と適合するか、などによっても、接種出来るか否かが違うそうなので、まだまだ、どこでも、誰にでも接種出来るワクチンとは言えないようです。

それでも、自分の細胞で作れるワクチンの誕生で、薬剤に敏感な人たちが、副作用を心配するリスクを抑えて接種出来るがある、ということは、革命的なことですよね。


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