子宮頸がん〜樹状細胞ワクチン

樹状細胞ワクチン(バクセル)をご存じでしょうか?

「樹状細胞」とは、木の枝のような小さな突起物に囲まれた細胞です。

この樹状細胞ワクチンは、ペプチドを活用し、子宮頸がん以外にも、ほとんどの、がんに適応します。

現在は限られた医療機関でしか受けられないワクチンではありますが、サーバリックスより、副作用が少ないと言われています。

この樹状細胞ワクチンですが、最初からワクチンとして確立されているというものではなく、実際に、がんを患っている患者さんの血液から、ワクチンの元になる細胞を取り出し、「樹状細胞」に育て、体内に戻すという治療法です。

一度、取り出した細胞に目印を付け、体中に戻し、記憶させることで、がん細胞だけを攻撃するという仕組みのようです。

自分の細胞が元になっているので、拒絶反応も少なく、安全というわけですね。

副作用は少ないですが、全く無いというわけではありません。

まれに、発熱、注射した部位が赤く腫れる、固くなる、などの症状がでる場合もあります。

利点としては、インフルエンザと同じ仕組みで、免疫力が長く持続するということ、進行途中のがんや、転移したがんにも効果的だということです。

接種方法としては、2〜3週間に1回、全部で5〜7回の回数になります。

外来通院で接種、入院などはしなくても受けられるようです。


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