子宮体がん

子宮頸部に、非常に近いところにある「子宮体部」。
この部分に出来るがんを、子宮体がんと言います。

「子宮体部」とは、胎児を育てる子宮の、真ん中、子宮内膜内にある部分です。

別名を「子宮内膜がん」とも呼ばれ、子宮頸がんと同様、自覚のないがんとして、女性の3大病とされているにも関わらず、意外に知られていないのが実情です。

特徴としては、若い世代に多い子宮頸がんに比べ、この子宮体がんは、高齢者に多いということです。

原因は女性ホルモンの乱れ、エストロゲンの増殖です。

このエストロゲンの増殖により、卵胞ホルモンから、がんが感染し、子宮体がんになるのです。

この子宮体がんになる可能性がある人には、遺伝や、妊娠・出産経験がない、というものも含まれています。

特に太っている人や、普段から生理不順の人は、要注意です。

更に高血圧の人や、糖尿病の人も、子宮体がんになりやすいので、気を付けましょう。

自覚症状としては、子宮頸がんと同様、ほとんどないと言われていますが、挙げられているのは、やはり不正出血です。

50代を過ぎた辺りから注意が必要で、生理が以前より早く終わるようになった、生理が以前より長引く、短い周期の生理が続くなどの生理異常、閉経したのに原因不明の出血があった、などは子宮体がんの疑いがあります。

また、下腹部の痛みや、筋力低下、爪が赤くなるなどの症状がある場合は、早めに病院で検査を受けましょう!

検査そのものは、子宮頸がんと同じような感じです。

ただ、子宮頸がんと、子宮体がんの検査は、厳密には別物なので、子宮頸がんの検査を受けているからといって、安心しないでください。

この子宮体がん検査ですが、高齢で子宮内部に専用の器具を入れての検査が困難な人は、超音波などで、子宮内膜の厚さを測る検査を行います。

治療は手術で、子宮、卵巣、卵管、リンパ節などを摘出します。

抗がん剤やホルモン剤などの、化学療法と併用して行われるのが普通です。

この子宮体がんを早期発見し、治療した場合の一般的な生存率は80%です。

1日に3杯のコーヒーで、この子宮体がんを防げるといった話をテレビで見たことがあります。

これが化学的に証明されれば、新しい薬の可能性が広がりそうですね。


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