子宮体がんと関係が深い子宮内膜症ですが、名前を聞いただけではイマイチ「・・・?」って感じですよね?(笑)
子宮内膜症とは、どんな病気でしょうか?
子宮内膜症とは、骨盤内に発症することが多く、卵巣内で発生すると、やはり不正出血として現れます。
子宮内膜症の場合、不正出血と言っても、赤黒い塊で出てくるのが特徴です。
まるで、レバーのようなチョコレート状の出血です。
これは、生理の度に、子宮以外で剥がれた内膜や、生理が体外へ出血する際、逆流したもの、古い血液などが体内に溜まり、のう胞化したものが原因です。
通常、「チョコレートのう胞」と呼ばれ、進行すると不妊になるケースもあります。
この病気は、症状が、ゆっくりと進行するため、何年も経過が停滞していたり、自覚症状も感じにくいため、痛みなどが出たときは、かなり進行している状態、ということもあり得ます。
しかし、何年も停滞しているうちに、妊娠などをすると、病巣事態が縮小して無くなるケースもあるそうです。
その反面、妊娠や出産をしない状態が長く続くと、生理の度に剥がれた内膜や血液を体内にため込み、生理を繰り返すたび、リスクが高まる、という危険性を抱える事になります。
自覚症状は少ない病気ですが、比較的、挙げられている症状は、以下の通りです。
● 肛門の奥に痛みがある
● 生理痛が、年々、酷くなる
● 生理でもないのに、下腹に違和感がある
などなど・・・。
治療は、手術と化学療法によるホルモン剤の併用です。
手術は、病巣のみを摘出する子宮温存と、子宮や卵巣などを切除する全摘などがあります。
最近では、お腹を切る腹式手術の他に、腹腔境下手術などで行われることも多くなってきたそうです。
腹腔境下手術とは、お腹に、いくつかの穴を開けて行う手術ですが、腹式より体に傷が残らず、安全面でも支持されている方法です。