子宮頸がんの原因

がんというと、どうしても、遺伝や家系が関わってくると思われがちですが、子宮頸がんの場合、遺伝や家系は関係しません。

ただ、がん細胞ができやすいという点で考えれば、全く関係しないとは言い切れないかもしれませんね。

子宮頸がんは、セックスの経験のある女性なら、誰でもかかる可能性のある病気です。

その原因と言われる細菌、HPV(ヒトパピローマウイルス)は、男性とのセックスにより女性に感染、繁殖します。

しかし、セックスしたからといって、必ずしも子宮頸がんに感染するかと言えば、そうではありません。

通常は、HPV(ヒトパピローマウイルス)が女性の体の中に入っても、古くなって死滅した細胞と共に、自然に体の外に排泄されていきます。

しかし、体が疲れている時など、免疫力が落ちている状態の時、運悪くHPV(ヒトパピローマウイルス)が活性化すると感染、ということになるのです。

原理は、風邪などのウイルスと似ているのかもしれませんね。

ですが、この菌は、粘膜同士の繁殖に限られているので、インフルエンザのような感染の仕方はしません。

つまり、男性との皮膚(粘膜)の接触で女性の体に入り込んだHPV(ヒトパピローマウイルス)が、膣内で繁殖し、感染すると10数年の潜伏期間を経たのち、発症します。

男性との経験が1人しか居なかったとしても、HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染は少なくありませんし、男性との経験が多い人ほど、感染率が高まるのは事実です。

では、男性経験の全くない人は感染しないのか?

答えは、NOです!

先ほどから、男性との経験でHPV(ヒトパピローマウイルス)に感染すると繰り返していますが、要は粘膜同士の接触、つまり、(あまり貸し借りはしないと思いますが)HPV(ヒトパピローマウイルス)を持つ人の下着を履く、などの行為でも感染する可能性は十分にあるということです。

ちなみに、このHPV(ヒトパピローマウイルス)は、女性のみならず、男性にも感染します。

女性ほどの感染率ではないにしても、酷くなると、肛門がん、陰茎がん、頭頸部がんなど、がんになる可能性は、ゼロではありません。


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