子宮頸がんの治療というと、真っ先に頭に浮かぶのは「手術」ではないでしょうか?
どんなに小さなものでも、がんはがんなので、切り取ってしまえるのに超したことはないのです!
そして、その手術にも、色々な方法があります。
では、具体的な方法を見ていきましょう。
レーザー手術は、比較的小さな、ステージ1〜ステージ2の子宮頸がん、異形成の手術として行われます。
実際の方法としては、「レーザーメス」や「電気メス」と言われる医療用のメスで、がん化した異形成を切り取ります。
それほど大きなものでなければ、入院などはせずに、日帰りが可能です。
このレーザー手術の最大の利点は、子宮そのものを取るわけではないので、子宮の温存が可能なため、将来、妊娠できなくなるリスクを回避できることです。
電気を使用して、熱くしたメスを使うのは、取り残しを防ぐ意味で、熱変性を加えるためです。
これによって、手術後の出血を最低限に抑えることが出来ます。
手術時間は、およそ20〜30分で、費用は、10000円弱ほど。
いずれも、がんの大きさや部位、病院にも依りますので、きちんと確認しましょう。
実際の手術は、きちんと麻酔もかけてくれるので、痛みは殆ど無く、患者はただ仰向けにベッドに寝ているだけで大丈夫です。
全身麻酔ではないので、患部が引っ張られる感じや、ほんの少し、ピリッとしたりはしますが、心配するほどの怖さはありません。
終わって、すぐに普通に歩けますし、多少の違和感は残りますが、数時間で消えるのが普通です。
病院にもよると思いますが、手術後、診療室で先生から、取り出した腫瘍を見せられたり、その後の注意点や過ごし方などの説明を受けます。
切り取った細胞の結果は、検査次第なので、後日ということになります。
結果が出るのが2〜3週間後。
その結果が良くなかったり、取り残しがあった場合、再手術や全摘になることがあります。
レーザー手術の場合、その後のケアとしての注意点を挙げておきます。
手術後、全く出血しないということではありませんので、少しですが出血はします。
その際、かさぶたが貼り、取れるのが1〜2週間後。
それが原因での出血なら心配はありません。
鮮血ほど、赤く、量の多さが気にならないくらいなら大丈夫です。
体のバランスが崩れるため、おりものも少し気になるかもしれませんが、それも微量でしたら大丈夫です。
出血も止まり、完全に治るのは、5〜6週間後になります。
その間、激しいスポーツやセックスは、なるべく避けるようにしてください。
切り取ることにより、子宮頸部が狭くなるため、今まで生理痛を感じなかった人も、生理痛を感じるようになる場合もあります。